「不退転(ふたいてん)
どんなことがあっても退かない、一歩も引かずに物事にあたること。

「この問題には不退転の決意で望む」とは政治家などの発言としてよく耳にする言葉。同じ意味で「不撓不屈(ふとうふくつ)」「粘り強い」「しぶとい」などがある。

語源はサンスクリット語の「アヴァイヴァルティカ」で、退くことのない境地の意味。俗世間を捨てて僧になったものは、修行の道から退くことはできないということ。

また、煩悩から脱し、さとりを得て、仏と一体になった境地や仏になることが決まった揺るぎない境地を「不退転に住する」という。